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リクルート体験談:0〜5歳児異年齢縦割りの「おうちコンセプト」に惹かれて 上町しぜんの国保育園に新卒入職した話

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2022/07/11

東香会の運営する東京都世田谷区の「上町しぜんの国保育園」では、0〜5歳児の子どもたちがいくつかのユニットに分かれていて、それぞれが一つの家族のようになっています。ユニットには一番年下の子の名前がついていて、今回は「なぎくんち(なぎ君家)」を担当する新卒入職の保育士に、上町しぜんの国保育園に興味を持った理由や就職活動について話を聞きました。

プロフィール
ゆきちゃん 22歳(取材時)
大学の保育学科卒業後、2022年4月に東香会に新卒者として入職
東京都世田谷区の上町しぜんの国保育園で縦割り保育を担当(年齢別のイベントなどでは1歳児の集まりを担当)
入職した頃は緊張で食事の量が減るほどだったけれど、現在は自分でもビックリするぐらいに食欲があって高校生の頃に戻ったようです(笑)園の給食もおやつもとても美味しいです!


保育士になることに興味を持ったきっかけは?

保育士を目指した原体験は、自分が保育園児だった頃に先生が髪を結ってくれたことです。それがとても嬉しくて、自分も子どもに喜んでもらえる保育士になりたいと憧れるようになり、近所の赤ちゃんや小さな子どものいそうな家をピンポンして訪ねていくほどでした。

高校生になって進路を決める時に、あらためてそのことを思い返してみて、保育士になりたいという意識が強くなりました。そして、相模女子大学の子ども教育学科で学んで保育士資格を取得しました。

大学には座学や実習に加えて、地域社会との連携を目的としたボランティアプログラムがありました。近隣の子どものための施設に出かけて保育やイベントのお手伝いをするもので、わたしも4年間活動しました。特に印象に残っているのは、ダウン症の子どもたちとの関わりです。意思疎通が難しいかな、という勝手な思い込みがあったのですが、絵を描いたり遊んだりしていると、身体の動きや表情で段々とコミュニケーションがとれてくる実感がありました。0歳や1歳のこれから言葉が発達する子どもでもそうですが、 一緒に時間を過ごして同じ行動をすることで共感できることが何よりも大切なのだと学びました。

相模女子大学の子ども教育学科の卒業後の進路は、小学校/幼稚園/保育園/児童養護施設/支援学校などです。わたしは、それぞれでの実習を体験してみて保育園を志望しました。幼稚園と比較すると預かり保育の時間が夕方以降までで長く、時間の流れが緩やかなことに魅力を感じたからです。

新卒就職先として上町しぜんの国保育園を選んだのはなぜですか?

「子どもが自由な雰囲気の中で遊べる保育園が良い」と希望していたところ、大学の先生に東香会のことを教えてもらい、2021年7月に開催されたオンライン説明会に参加しました。

説明会では東香会が運営する施設それぞれの特長についての説明があったのですが、その中でも異年齢縦割り保育で「おうち」をコンセプトにしている上町しぜんの国保育園にとても興味を惹かれました。

それは、大学での保育園実習をする中で、同年齢で区切られた形式よりも、異年齢が集まった縦割り保育の方にわたしは面白みを感じていたからです。上町しぜんの国保育園は0歳の乳児から5歳まで広い年齢層で縦割り保育をしていて、いくつかのユニットに分かれていて、それぞれが一つの家族のようになっています。

それが「おうち」に近いなと感じました。兄弟姉妹や近所の子どもがいる「家庭のおうち」と同じように、異なる年齢の子どもが混ざっている「保育園のおうち」で時間を過ごすことが子どもたちにとって自然であり、わたしにも合うと思いました。

オンライン説明会では、その後の施設見学会の日程が発表されて、9月下旬に世田谷区の上町エリアを初めて訪れました。賑やかな都会の住宅や商店街の中に2両編成の世田谷線が走っていて、のんびりとした印象を受けたことを覚えています。

上町しぜんの国保育園の園舎の外観は、「おうち」コンセプトを体現した家の形の造りをしています。室内はゆるやかな区切りで家族単位の部屋に分かれて、安心して落ち着ける空間になっています。それぞれの部屋には「ちゃぶ台」があるのもユニークな点です。子どもがまるでおうちにいるような感覚で過ごすことができて、年上の子が乳児のことを気遣ったり、一緒に遊んだりすることが日常です。

 

採用試験はどんな感じでしたか?

東香会への入職希望は、運営施設の中から第一、二、三希望を選んでエントリーできるのですが、わたしは上町しぜんの国保育園のみに絞って応募しました。2021年度の東香会の新卒者採用日程は10月半ばの2日間が試験で、わたしの1日目は上町しぜんの国保育園が会場でした。まずは、受験者4人がたくさんの子どもたちの日常に混ざって過ごす時間がありました。試験官に何を見られていて何が正解なのか全く分からずに戸惑いましたが、そんなわたしを子どもたちの方から誘ってくれて、とにかく一緒になって遊びました。楽しさに巻き込まれることで、試験官の視線も気にならなくなり、あっという間に1時間の制限時間が過ぎていきました。

面接は、東香会理事長の紘良さん、上町の施設長の青山さん、渋谷の施設長の名古屋さんと行いました。実は青山さんからあまり質問をされなくて不安に感じました(笑)なので、正直手応えはなかったのですが、自分を出し切ろうという気持ちだけは強かったです。

2日目の試験は、会場を成瀬くりの家保育園に移して行われました。そこではいくつかの課題に取り組み、他施設長との面接も行いました。そして、11月上旬、バイトに出かけるためにバスを待っている時に内定メールが届きました。嬉しかったのですが、ビックリしすぎて現実感がありませんでした。後日に書類が届いてあらためて、上町しぜんの国保育園の保育士になれることを実感しました。

入職してからはどんなことがありましたか?

3月中旬には2日間に渡って東香会の運営全施設の新人研修が開催されました。わたしと同じような新卒者も中途者(既卒の経験者)も、保育士だけでなく栄養士の方なども一緒に参加するものでした。東香会のそれぞれの施設に配属されるみんなと出会い、協力しながらグループワークに取り組みました。特に団結が深まったのは、2日目の午後に開催されたフットサルでした。

同期の仲間とはそれぞれの施設で働きながら「どんなことに困っているの?」とか「保護者の方としっかりとお話しするには?」など、その後も定期的に開催されている研修会やLINEなどで課題や悩みを相談し合っています。

現在のわたしに悩みがあるとすれば、上町しぜんの国保育園は保育内容も、建物施設も、みんなの雰囲気も、全てがとても自由なので、わたし自身がどんな提案を発信できるかということでしょうか。そんな時は、同期の仲間だけでなく、子どもたちや同僚保育士に発想を広げてもらっています。

これから、就職活動にあたって「どこの保育園にしようか?」「東香会の運営施設の中でどこを志望しようか?」検討している方々へのメッセージとしては、上町しぜんの国保育園は、「子どもと一緒にゆっくりとした時間を過ごしたい方に向いている」とわたしは思います。子どもと保育者、保育者と保育者同士が人と人で関われる環境がここにはあります。


わたしの施設のお気に入りスポット
上町しぜんの国保育園の2階テラスは特に開放感のある場所で、上から園庭が見下ろせます。また、空の様子が一番近くに感じられます。春の季節は草木の新芽を感じながら、日向ぼっこができます。お昼ご飯やおやつの時間にテラスに出て食べることもできるので、四季を感じながら食事ができます。私は、子どもたちとテラスで寝っ転がったり、木製の椅子に座っておしゃべりしたりとお部屋とはまた違った“ほっこり”するこの場所が好きです。


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