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ごちゃごちゃを楽しむ!上町しぜんの国保育園という大家族

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2024/05/07

社会福祉法人 東香会の各施設の施設長に、保育統括理事 青山誠がインタビューし各施設の魅力をお伝えします。
今回は、上町しぜんの国保育園 施設長 石上雄一朗へのインタビューをお届けします。

上町しぜんの国保育園の概要はこちらをご覧ください


保育統括理事 青山誠:
上町しぜんの国保育園は世田谷のボロ市通りの近くにあって、歩いていけば豪徳寺もあり、古き良き世田谷の住宅街の中にあります。
0歳から5歳の異年齢保育で、大家族のようにみんなでごちゃごちゃ暮らし合っているという保育が特徴かなと思います。
上町しぜんの国保育園の旬は、どんなことですか?

上町しぜんの国保育園 施設長 石上雄一朗:
上町の特に今年の旬は、キーワードの一つとして「チャーミング」というのを掲げています。
「チャーミング」というのは、たとえば窓辺に花があったらいいねとか、テーブルクロスをかけてみようとか、「美しく暮らせばよく生きれる」というスウェーデンの保育から学びながらどうやって保育の中に落とし込めるかな、というのを職員みんなで取り組んでいます。

青山:
大家族のような暮らし、0歳から5歳までの異年齢保育について、なかなかイメージがつかない方も多いと思うのですが、0歳から5歳が一緒にいると、どんなことになるのですか?

石上:
0歳から5歳が一緒にいるといい意味で「ごちゃごちゃ」します。たとえば、赤ちゃんがお腹が空いたら泣いて、うんちやおしっこが出たら泣いて、機嫌が悪くても泣いてというふうに、「私」をそのまま思いっきり出してくれる。その赤ちゃんという存在がいてくれることによって、そこに他の子どもが吸い寄せられていったりして、暮らしの中心ができるというか。赤ちゃんは「お世話をされる側」と見られてしまうかもしれないけれど、それ以上に赤ちゃんがいてくれると、「今、赤ちゃんと目が合った」とか「手を握ってくれた」とか、そういう赤ちゃん側から発せられることに、まわりの子たちの心が動かされることもすごくあるなと思います。


青山:
みんなで寄り合って暮らす、その象徴として上町には丸いちゃぶ台がありますよね。ちゃぶ台を囲んでみんなでご飯を食べたり、おやつを食べたり、お茶を飲んだり。その暮らし合う風景に保護者さんも混じる機会があるんですよね。定期的に開かれている「いどばた」について説明してもらえますか。

石上:
だいたい月に1回、金曜日の夜にご飯を持ち寄って、保護者も職員も子どももみんなで一緒に園でご飯を食べるのが「いどばた」です。もちろん自由参加です。月に1回ぐらいは、園でご飯をたべて、おうちに帰ったらあとはもう、お風呂入って寝るだけ。そんな日があってもいいよね、という思いでやっています。

青山:
「いどばた」に参加するたびに、保育が園からの一方的なサービスではなくて、子どもを囲んでみんなで暮らし合う場所なんだという幸福感を感じますよね。
他にも、上町は職員の学ぶ機会もデザインされていて、「上町しぜんの国園内勉強会」を開催していますよね。外部の人(他の園の保育者さんたち)も招いて職員の人と学び合う。それを通して感じることはありますか?

石上:
毎日保育をしていると、なかなか自分たちのことを足を止めて見ることってなかなかないと思うのですが、外部の方と保育を対話することによって、「わたしたち、上町しぜんの国保育園って今こうなんだな」とか、「自分たちって今こうやって考えてるんだな」とか、良い意味で自分たちの「価値」も感じられるし、もっとこうしなきゃなとか、そういうことも感じられて良い刺激になります。


青山:
かつて石上さんが「海まであるく探検」を子どもたちとやりましたよね。この世田谷から海まで歩く、しかも地図を見ないで探検しながら行く、という。0歳から5歳の異年齢保育、園内勉強会、そして保育の内容も、冒険的・実験的という感じがしますね。それと大家族のアットホームさというのがアンバランスな魅力があって、アットホームなんだけど閉鎖的ではない感じがあり、外への発信する意欲というのも強いなと思います。
最後に石上さん自身が職員と一緒にこれからチャレンジしてみたいことは何かありますか?

石上:
最近始まったのが職員同士の「部活」です。「文化部」「山登り」あと「花とゆめ」という部活があります。その部活がどういうふうに動いていくのか、どういうふうに刺激を僕らにもたらすのかなというのがすごく楽しみです。業務というよりは楽しみながらやってる感じがみんなにあります。

青山:
ちなみに「花とゆめ」は何の部活ですか?ガラスの仮面?

石上:
「花とゆめ」は「チャーミング」にもつながるのですが、室内や園庭にある花や緑をなかなか上手に愛でることができなかったので、得意な人たちに集まってもらって花を愛でてもらう、そういう部活です。

青山:
上町しぜんの国保育園は常に新たなことを挑戦的に楽しみながらやっている感じがして、職員も自分たちのデコボコな個性を楽しんでいる印象を受けています。


上町しぜんの国保育園 施設長 石上雄一朗


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