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2021年度 「分野別研修発表会」

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2022/02/14

法人全体会と同日、各テーマごとに年間を通して3回の研修を重ねてきた、東香会の「分野別研修」。今年の発表会はオンラインになりましたが、研修に参加した職員が研修報告を発表したり、その発表を聴講する職員が発表内容についてさらに議論したりと、全員が積極的に参加しました。保育には正解はなく、常にその場その場の判断の連続です。そうした中では、あの言葉かけで良かったのだろうか?、他にもっと良い方法があったかもしれない、など、もやもやを抱えることも少なくありません。

例えば、「環境」をテーマにした分科会では、大人がたくさんの子どもたちから何かを作って欲しいと求められた時、子どもたちも一緒に手を動かして遊べるようにするにはどうしたら良いのか、という話題が投げかけられました。一緒に遊ぶための導き方が議論される中、子どもたちには大人が何かを作り出すところを見たいという思いを大切にするため、その場で遊ぶように仕向けなくても、後日それが遊びにつながるかもしれない、といった意見も出されました。

他にも、「同僚性」について、忙しい中でいかに大人同士が心地よいコミュニケーションを築けるか、というテーマについて話し合われました。

○チャットを使わず直接顔を合わせて対話する。
○緊急性が高い場合はどんなことがあっても看護師にすぐ相談する。
○相手の心の余裕があるタイミングで話しかけるよう心掛けている。
○あえて掃除など何かをしながら相談し、重くならないようにしている。

相手の状況やタイミング、伝達手段の選択肢も様々。それぞれが持つ、会話の技術ともいえる方法が共有され、各々が頷きます。普段から子どもたちについて様々な会話が飛び交いますが、働く仲間同士・大人同士のコミュニケーションという、ともすれば保育施設では後回しにしてしまいがちな話題を仲間と共に真っ向から話し合う機会となりました。

施設を跨いだ研修であったため、最初はほぼ初対面同士で場を温めるのに時間がかかったものの、ファシリテーターからのコメントや新型コロナ感染症の状況が落ち着いたタイミングで3回のうち1回は対面できたこと、オブザーバーの言葉もヒントにしながら発表の方法を組み立てて当日に至り、全体の研修を通して「自分たちの”思いの伝え方”について、確かな実感が持てたということは大きかった」という感想も聞かれました。

来年度以降も、成長と探究、そして職員同士の風通しの良いコミュニケーションの場づくりを目指して、有意義な研修のあり方を計画しています。