妊娠中の方や子育て中の親子がのんびり過ごせる町田・しぜんの国保育園の「子育てひろば」をご存知ですか?
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2023/01/11
東香会が運営する東京・町田の しぜんの国保育園 には、通常の保育に加えて、仕事や急な用事、保護者のリフレッシュで子どもを預けることができる「一時保育(事前登録が必要/有料)」、そして、妊娠中の方や子育て中の親子がのんびり過ごしてリラックスできる「子育てひろば(事前登録不要)」があります。今回は「子育てひろば」について、15年以上に渡りこの取り組みに携わってきた齋藤美和園長にインタビューしました。
はじめに…「子育てひろば」ってなに?
●対象
・出産を控えた妊婦の方
・乳児から小学校就学前までの子どもと保護者
●場所
町田・しぜんの国保育園の施設内に「子育てひろば」のための専用スペースが2ヶ所あります。
「small village」の子育てひろばは、やわらかい光がよく入り、落ち着いた雰囲気。
「きゅうえんしゃ」の子育てひろばは、2022年秋にリノベーションした木の温もりがあるゆったりと広いスペースです。
くつろげるクッションやテーブル、絵本やおもちゃなども充実しています。天気の良い日には保育園に在園の子どもたちに混じって、園庭で遊ぶこともできます。
●スタッフ
きゅうえんしゃ、smallvillageともに常駐しています。
●利用時間
平日(月〜金)10時〜16時
small village:お越しの際は入り口のインターフォンを押してお知らせください。
きゅうえんしゃ:入り口からそのまま奥へお進みください。
●申込
small village:予約は不要です。
きゅうえんしゃ:いらっしゃる前に、子育てひろば専用電話 080-2335-7158にご連絡ください。
イベントプログラムは事前予約が必要です。
●利用料
無料(ワークショップ等は有料の場合もあります。)
●駐車場・駐輪場
smallvillage・きゅうえんしゃ共に、建物横の駐車場・駐輪場をご利用いただけます。
・11:00~13:00の間はお昼ごはんや飲み物をご持参いただくことも可能です。(
2023年1月より)
・おむつはご持参ください。
●マイ保育園事業について
町田市が法人立保育園・認定こども園と協力して取り組む子育て支援事業です。マイ保育園は登録制となっており、3園まで登録が可能です。ご登録の方には、地域の子育て情報やマイ保育園からのお知らせを、保育園から定期的にお送りします。詳しくは、町田市のHPをご覧ください。
ご不明な点や、はじめてのご利用で不安な方はお電話ください。
子育てひろば専用電話 080-2335-7158(平日9:00〜16:00)
基本情報 https://toukoukai.org/hoiku/small-village/
イベント情報 https://sizen-no-kuni.net/media/category/hiroba/
しぜんの国保育園 small village Instagram
https://www.instagram.com/smallvillage_sizennokuni/
きゅうえんしゃ Instagram https://www.instagram.com/smallvillage_kyuensha/
Googleマップはこちら
15年以上に渡り、子育てひろばに携わっている町田・しぜんの国保育園 齋藤美和園長
どんな方が利用されますか?
「子育てひろば」にお越しになる方から寄せられるお声はさまざまです。
「Instagramで見て、気になって遊びに来ました。」
「子どもと安心してゆっくり過ごせる場所ってなかなかなくて探していました。」「昼間ひとりでの子育てがちょっとつらくなって息抜きに来ました。」
というような方もいれば、
「出産や子育てについて近くに相談できる人がいなくて。」
「保育園ってどんな感じか知りたくて」
「周りの子どもと比べて発達の遅れがあるのではないかと心配なのでアドバイスを聞きたいです。」
というようなご相談を受けることもあります。
基本的には町田市の周辺地域にお住まいの方を対象にしていますが、都内や遠方から来ていただけることもあって嬉しいです。最近はコロナの影響でリモートワークが増え、自然豊かなところで子育てをしたいと町田周辺に引っ越してきた人も多い印象です。
気軽にリラックスできる場として過ごしていただくのはもちろんですが、出産や子育てについて、わたしたち保育者とのんびりとおしゃべりもできます。出産前の妊婦の方であれば、はじめての出産だったり、地方から上京して身近に頼れる人がいなかったりで、不安を抱えている方もいらっしゃいます。
子育ての毎日は予定通り進まないことが当たり前ですが、それでも無理をしてイライラしてしまうこともありますよね。妊娠中の方や親子が気負わずに訪れられる場であるように、工夫していきたいです。
どんな雰囲気ですか?
ワークショップなどのイベントで賑やかに盛り上がる日もありますが、基本的には毎日の生活の延長の中で、落ち着いて過ごせる雰囲気を心がけています。1日2〜3組で静かな日もあるので、自然体でリラックスできると思います。親までが子ども扱いされたりするのは、わたしも苦手なので、大人は大人同士で普通のトーンで話すようにしています。
子育てひろばのメンバーは、しぜんの国保育園の保育士に加えて、調理師や以前はパン屋さんに勤めていた人、美術家もいます。ご自分の子育て時期に「子育てひろば」に来ていたことがあり、子どもが成長して、今度はスタッフとして戻ってきてくれる人も多いです。
わたしが、しぜんの国保育園の園長になるずっと前、フリーの編集者としての仕事の傍らで、はじめて保育に携わったのがこの「子育てひろば」でした。そこから15年間担当しましたが、途中で自分自身の出産と子育ても経験したことで、さまざまな気づきがありました。
北欧への海外視察の折に、フィンランドで行われている「ネウボラ」という子育て支援を知ったのも良い経験でした。妊婦のころから担当の保健師がマンツーマンでついて出産や育児に一緒に向き合ってくれるもので、親の不安を減らして虐待を防ぐための仕組みです。それは小学校入学まで切れ目なく続く包括的なものですが、ケアする側/ケアされる側といった一方的な関係ではなく、「人生の勉強を0歳からするのが保育」という考えのもとで、そこには人と人との自然な接し方があるように感じました。
妊婦中の方や子育て中の親は「わが子に万一のことがあってはいけない」と四六時中緊張状態にあります。イライラしたり、ゆとりがなくなったりすることもありますよね。そんな中「子育てひろば」があることで、ほっと一息ついてリラックスできるような場所でありたいと考えています。保育経験が豊富なスタッフが、ほんの一時ではありますが、緊張状態から解放される手助けをしてくれると思います。産休育休中で同僚と話すこともなく、コロナ禍で外出がままならなくて、友だちと会う機会も減って「気がついたら一日中、子どもとしか話していない」なんていう日もあるかと思います。親が「大人としゃべる時間」も大切なので、そんなときはぜひおしゃべりしに来てくださいね。