
理事(保育統括)青山誠の共編著『子どもをあらわすということ』(北大路書房)2025年2月21日発売
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2025/02/27
2025年2月21日に、東香会の保育統括、青山誠の新刊『子どもをあらわすということ』(北大路書房)が発売されました。
以下、青山からのメッセージです。
<保育をしていて、子どもと一緒にいて感じることをそのままあらわしたい。そんな素朴な欲求から生まれた本です。>
ぜひご一読ください。
北大路書房(こちらから、青山が書いた序文が試し読みできます)
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(以下、北大路書房のサイトより引用)
「子どもをあらわすということ」
なぜ、子どもをあらわさずにはいられないのか――子どもに耳を傾け,記述し,写真に撮るなど,共に過ごした記録として,さまざまな方法であらわそうと試みる。そこには何が「あらわれる」のだろうか。何のために「あらわす」のだろうか。保育という営みのなかで,「子どもをあらわす」ということの意味を探る。
著者
青山 誠 編著
三谷 大紀 編著
川田 学 編著
汐見 稔幸 編著
溝口 義朗 著
久保 健太 著
宮武 大和 著
浅井 幸子 著
佐藤 寛子 著
松井 剛太 著
出版社 北大路書房
出版年月日 2025/03/20
書店発売日 2025/02/21
ISBN 9784762832819
判型・ページ数 4-6・272ページ
目次
はしがき
序 章 「子どもをあらわす」ことの意味とその方法を考える……汐見稔幸
1 「内面を見える化=外化する」という行為
2 言葉というメディアの可能性と限界
3 言葉によるあらわしの際の配慮
4 写真などによるあらわしの意義と配慮
第1章 記述することから見えてくる……青山 誠
1 子どもをあらわすということ
2 保育者と「教育」のずれ
3 保育の記述における副詞について
4 保育者に場が見えてくること、及び身体の錬成
5 聴き入る、あふれ出る
6 倉橋惣三、津守眞による保育の記述の可能性
7 保育の記述におけるPOV
8 限定的なPOVのなかで優れた保育の記述とはどのようなものをいうのか
9 事象、出来事のポリフォニー
10 もし私たちがカルデロン・デ・ラ・バルカのように書いたら
11 言葉以前の世界を言葉であらわす
第2章 「子ども」をあらわすことと「私」をあらわすこと——保育における観察と記録の一論点について……川田 学
1 理解と伝達
2 二つの観察的態度
3 津守眞の「観察」観
4 観察者にとっての「意味」や「価値」——記述論の契機
5 授業実践から
6 「私」のパースペクティブ性
7 発達の見かた、発達のあらわしかた
8 「子ども理解」を超えて
第3章 乳児から見た世界をあらわす……溝口義朗
1 あらわすということへの屁理屈
2 「わたし」がいるということ
3 切り分けること——乳児から見た世界をあらわす
4 「わたし」ができる
5 りんちゃんの「なつかしい」——記憶とわたし
6 子どもたちの時間
第4章 感覚が湧き出ちゃうし、収まっちゃうときの主体性——保育者と語る中動態と主体性……久保健太
1 中動態と主体性
2 ①奥行き、②センス・オブ・ワンダー、③センス、④試行錯誤のグルグルスパイラル
3 湧き出ちゃうし、収まっちゃう主体性
4 するか、しないかを選ぶときの主体性
5 「湧き出ちゃう」と「する(しない)」とが絡まり合うような主体性を生きる
第5章 子どもを撮るということ……宮武大和
1 何のために撮るのか
2 私と保育と写真
3 写真にまつわる主観と客観
4 子どもを大人に伝える
5 子どもの権利を代弁する
第6章 ドキュメンテーションにおける写真とは何か——子どもをあらわす、子どもがあらわす、子どもとあらわす……浅井幸子
1 ドキュメンテーションにおける写真
2 子どもをあらわす——記録への写真の導入
3 子どもがあらわす——写真を撮る子ども
4 子どものドキュメンテーションへの参加
5 子どもとあらわす
第7章 子どもの声が聴こえてくるとき……佐藤寛子
1 巣立ちの日
2 手をつないで探す
3 入れ替わる
4 子どもの声が聴こえてくるとき
5 子どもたちとのこれから
第8章 「声」からはじまる保育——あらわれる子どもと私の関係のなかで……松井剛太
1 おもてに出てこない〈この〉性
2 子どもの「声」を意識する
3 子どもの声が心に残る
4 子どもの声を聴く保育者の構え
5 聴く保育者-聴きとられる子ども
6 子どもの声が「聴こえてくる」感覚と共鳴体験
7 共鳴体験はいかにして起こるのか
8 子どもの声と対話
9 「私」の葛藤をあらわす
終 章 「子どもをあらわす」ことでみえてくること……三谷大紀
1 「子どもをあらわす」ことを考える
2 「子どもをあらわす」ことと「省察」
3 「子どもをあらわす」ことにみる「物語」と「評価」
4 「子どもをあらわす」ことでみえてくること
あとがき
刊行記念イベント開催
青山誠と、トクマルシューゴさんのトークイベントが開催決定!
『子どもをあらわすということ』(北大路書房)刊行記念
「私が「子ども」に臨場するとき~『子どもをあらわすということ』から考える保育とか芸術とか」
2025年3月15日(土) 19:00
場所:本屋B&B(世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F)
*リアルタイム配信・見逃し視聴(1ヶ月)もあります
関連イベント
北海道大学子ども発達臨床研究センター 発達支援フォーラム2025spring
〈子ども〉ってナンだろう?
2025年3月22日(土) 13:30 ~ 16:30
場所:北海道大学・遠友学舎
企画趣旨:川田 学(子ども発達臨床研究センター・准教授)
第1部 基調講演
「『子どもをあらわすということ』から見えてくる世界」
青山 誠(社会福祉法東香会理事・保育統括)
第2部 トークセッション
テーマ:「〈子ども〉ってナンだろう?」
青山 誠 (保育者/社会福祉法人東香会保育統括)
宮武大和 (札幌トモエ幼稚園・主幹教諭)
長津詩織 (名寄市立大学・講師)
川田 学 (子ども発達臨床研究センター・准教授)