「保育や福祉の豊かさ、面白さ、子どもと共に生きることの価値」が語られる2023年を願って~東香会理事長 齋藤紘良
2023/02/03
こんにちは。
東香会理事長の齋藤紘良(さいとうこうりょう)です。
あらためまして本年もどうぞよろしくお願いします。
寒い気候が続きますが、年が明け、地面からは少しずつ春の息吹が芽生えてきました。節分を迎えると地中に根を伸ばしたどんぐりの実が葉を咲かせる準備をはじめます。
昨年は保育関連のニュースが頻繁に話題になりました。バス置き去りや園内虐待事件は、保育所を利用する方々を中心に社会にも大きな不安を与えました。保育園運営の中では、虐待防止/事故防止/事故につながっていたかもしれないヒヤリハットというケーススタディなど、リスクマネジメントや子どもの人権保護についての計画/チェック/研修などが義務付けられていて定期的な行政監査が入ります。これらの取り組みによって未然に防がれた危険は日本全国に数多くあるのですが、それでも大きな事件や事故が起きてしまったことについて、あらためて保育教育界から議論の機会を作っていかねばならないことを痛感しました。
ネガティブなニュースが広がる一方で、保育園の日常の中には魅力的で嬉しくなる子どもたちのエピソードが溢れています。大人は創造的な子どもたちと一緒にいることで、自分たちは当たり前だと思っている価値観や世界観の外から気づきを得て、新しいモノの見方や考え方を持つことができます。そのような環境で毎日の仕事をしている保育者たちは、常に既存の価値観を解体しては再構築するという「創造的思考」を発揮できる生業として、大変素晴らしい職業だとわたしは思います。
2023年は東香会にとっての新たな取り組みを考えております。”子どもと共に生きる”楽しみについて法人外部との積極的な対話の機会を増やして伝えていくことです。他の社会福祉法人や保育業界以外の方々、さらには海外や報道メディアのみなさまとも有機的なつながりと対話ができるように進めていきます。そして、「保育や福祉の豊かさ、面白さ、子どもと共に生きることの価値」が語られる2023年になってほしいと願っています。
2023年立春
社会福祉法人東香会理事長 齋藤紘良
ご存じのない方はビックリされると思いますが、わたしは寛永6年(1629年)に建立された東向山簗田寺(とうこうざんりょうでんじ)の副住職でもあります。こちらの動画は2023年が東香会の子どもたちや保護者のみなさま、すべての職員、関係する仲間たち、さらには子どもに関わるすべての人々にとって実りの多き良い一年になりますように、お釈迦様の前で祈祷を行ったものです。ぜひご覧ください。チャンネル登録もお願いします!