保育セミナー「うたげと初心」2024、いよいよ開催間近!青山誠(全体監修)が語る、その魅力!そのアツさ!(後編)
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2024/11/07
保育セミナー「うたげと初心」2024。今年は11月16日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催します。対面開催の理由や、参加が楽しみになる各講座の案内を、全体企画監修の青山誠が語ります。
前編はこちら
うたげと初心2024
2024年11月16日(土) 開場9:30 開演10:00 終演16:30(全3講座)
登壇者:
[講座1] 西野博之さん(フリースペースたまりば)、青山誠(社会福祉法人東香会)
[講座2] 岩田恵子さん(玉川大学)、西井宏之さん(白梅幼稚園)、石上雄一朗(社会福祉法人東香会)
[講座3] 溝口義朗さん(ウッディキッズ)
会場:
国立オリンピック記念青少年総合センター
センター棟4F セミナーホール(417室)
(東京都渋谷区代々木神園町3-1) Map
チケットのお申し込みはこちら(Peatix)
うたげと初心 最新情報(Instagram)
講座2 異年齢保育×同年齢保育、それぞれの「良さ」から
青山誠:
講座2は、保育ど真ん中の話題を取り上げます。異年齢保育×同年齢保育、それぞれの「良さ」からというテーマで、玉川大学の岩田恵子さん、白梅大学付属白梅幼稚園の西井宏之さん、私たちの同僚でもある上町しぜんの国保育園園長の石上雄一朗さんに鼎談していただきます。
昨年度の「うたげと初心」のセミナーでは、渋谷東しぜんの国こども園園長の名古屋さんが登壇しました。このセミナーは、ふだん保育をしている私たちが企画しているので、外部の方にいろいろなお話をいただくことと合わせて、自分たちが普段やっている保育をどんなふうに「学び」に開いていけるか、というのも一つポイントとして考えています。そうした意味で、今回は上町しぜんの国保育園から石上雄一朗さんが登壇します。
上町しぜんの国保育園は、日本では珍しい0歳児から5歳児までの異年齢保育を行っていて、それを話題のきっかけにして講座を一つ考えてみたいと思いました。
上町の異年齢保育は、私が初代園長として、2019年の開園当初から取り入れています。やってみると、もちろんすごく面白い。でももちろん課題もある。
ただ、ずっとやっていくと、最初は意図を持って取り組んだ「方法」だったのが、だんだん「あたりまえの、日常的な環境」になってくるんですね。
それでたまに私達も同年齢保育をやってみるんです。4歳児なら4歳児クラスを作ってみる、0歳児クラスを作ってみるという、他の園ではあたりまえにやられている集団のかたちですね。やってみると同年齢保育の「良さ」をまた、すごくありありと感じます。
異年齢保育との違い、同じ年齢が集まるとこんなふうに出来事が起こったり、関係性が紡がれたり、これって面白いなって思うことがすごくあります。
一方、「あたりまえの、日常の環境」になってしまっている、「異年齢保育」についても、またあらためて、その「良さ」を感じます。
だから、この講座2の主目的は、同年齢、異年齢どちらがより良いか、と比べることはありません。先ほども言いましたが、「環境」になると、本来「方法」だったものが、その意図とか良さというのは自分たちには受け取れなくなっていきます。同年齢保育もどこかで考え出された「方法」だったわけですね。
ふだん、同年齢集団で起こることって何なのか、異年齢だと何が起こってくるのか、それを玉川大学の岩田さん、白梅幼稚園の西井さんのお力を借りて、それぞれの「良さ」って何だろうねと問うてみたいのです。
余談ですが、最近いろんな保育系の雑誌で異年齢保育が取り上げられています。2019年には珍しかったものがだんだん増えてきている。同年齢集団の良さとともに異年齢集団を形成していくということが、今の時代になぜ着目されているのか、そのあたりも含めて考えられる講座になると思います。
▼青山誠のnoteも合わせてご覧ください。
保育セミナー「うたげと初心2024〜異年齢保育×同年齢保育、それぞれの「良さ」から」
講座3 「不適切保育」の時代に、保育者のホスピタリティとは
青山誠:
最後は、ウッディキッズ 溝口義朗さんの講座です。
「不適切保育」の時代に、保育者のホスピタリティとはというテーマでお話いただきます。
講座1のパートでも言いましたが、「不適切保育」というワードが、ニュースでも、また保育の現場でもたくさん聞くようになってきました。
講座のタイトルにあえて「不適切保育」と括弧をしているのは、「不適切保育」というのはある時期から作られた「言葉」なんですよね。少し前まではマルトリートメントという言葉の方をよく耳にしました。
ある時から「不適切保育」、あるいは行政だと虐待とつなげて表記されたり、その言葉でいろんな事態がちょっと混乱しながら使われている印象があります。
まずこの「不適切保育」という「言葉」がどういうことを指しているのかというところを紐解いていただきながら、では私達はこの状況にどう対応していけばいいのかをお話していただきます。
溝口さんは「保育の『初心』連続講座」で乳児保育についてお話していただきましたが、溝口さんが語る保育の話は、いわゆる「保育原理」にあたる講座です。保育とはそもそもどういう営みなのか。だから保育者ってこういう存在なんじゃないかって。原理っていうのはそういうものですね。根っこにあるものと捉えていただければいいと思います。
一方、「不適切保育」というのは、この時代状況での「流行り言葉」ですよね。
ですから、この講座は「不易流行」(どんな時にも変わらないものと、時代状況によって移りゆくものが、実は根っこは同じで、つながっているんだよ、という考え)というか、世間で今取り沙汰されている「不適切保育」というものに対して、保育ってそもそもなんだっけ、保育者ってそもそもどういう存在だっけ、というところから紐解いて考えていただける講座になるかと思います。
それが「保育のホスピタリティ」ということに結びついていくはずです。保育者のホスピタリティってなんだろうね、私達がちゃんと保育してれば、「不適切保育」なんて本当は起こらないんだよ、起こり得ないんだよ、というのをみんなで確認できる、そんな希望に満ちた講座になると思います。
▼青山誠のnoteも合わせてご覧ください。
保育セミナー「うたげと初心」2024〜溝口義朗さん〜「「不適切保育」の時代に、保育者のホスピタリティとは」
「うたげと初心」は、講座ごとのお申し込みも、通し参加も可能です。
お一人で考えを深めるために、また職場のお仲間を誘っていただいても園に持ち帰っていろいろな話題が広がる機会になるかと思います。
国立オリンピック記念青少年総合センターでお待ちしております!
チケットのお申し込みはこちら(Peatix)